見切り発車

アラフォー独身の女が沖縄に住むことにしたので、その様などをとりとめもなく書き留める。

水中銃を個人輸入

沖縄の漁師、そう海人(うみんちゅ)に頼まれて、水中銃の個人輸入に挑戦してみました。
(沖縄に住むまで海人=ただの海好きな人かと思っていた私をお許しください)

 

今回買った水中銃

水中銃のことは全然知らなかったんだけど、「BEUCHAT」(ブッシャー)というメーカーのものを頼まれました。

水中銃の中では比較的スタンダードな物だそうです。

 

Beuchat Mundial Competition speargun (ブッシャー)マンディアル 水中銃 (60)


ちょっと調べてみたら日本で買うと、どんなに安くても3万円以上、定価だと4.5万円・・・た、高い!
海人の実物見せてもらったけど、仕組みはものすごく単純で3~4万円もするとは思えない作りです。ある程度の強度は必要だと思うけど、定価4.5万円もするとは思えない。

 

で、個人輸入できるサイトを探したところ「dive INN」というサイトを発見。
海人が欲しいと言っている水中銃はなんと8,000円ぽっきり!!なんと定価の5分の1以下!参考価格でさえ9,681円です。
あまりにも安すぎて不安だったので、本家フランスのBEUCHAT公式サイトを見てみると、公式の定価が80ユーロ、つまり日本円で約9400円くらいでした。「dive INN」が特別安いわけではないようです。
てか、日本で買うと高すぎる……海人が個人輸入したがるのも納得です。

 

水中銃は経済産業省に輸入申請が必要

ところで水中銃、武器に当たるので輸入する場合は経済産業省に申請が必要だそうです。

機械類並びに武器及び銃砲弾並びにこれらの部分品及び附属品(武器類)(METI/経済産業省)

輸入の事前でも事後でもどっちでも良さそうなんですが、微妙によくわからないので直接経産省に電話で問い合せました。

結果、個人輸入の場合でも

・水中銃本体、シャフト、スリングゴムは輸入申請が必要
・事前申請でも事後申請でもどっちでもOK
・個人使用目的かつ少量であれば、個人特例で承認が降りる

ということでした。
「少量」の具体的な数量は公表してないそうです。

事前申請の場合

購入前に申請を行う場合の必要書類は下記。郵送で送る。
https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/03_import/17_buki/index.html#shinsei-09  

事後申請の場合

荷物が税関に到着すると職員が中身をチェックし、申請が必要であれば輸入者宛に郵便が届くので、案内に従って電子申請→経産省から連絡が来るので、その内容を書いてハガキを返信。

 

ということで、事前でもいいのですが書類準備が面倒そうなので、今回は事後申請でいくことにしました。

 

早速 dive INN で注文!

そいうことで、早速注文を前提に「dive INN」というサイトについて調べてみました。
Tradeinn というスペインの会社が運営しているようです。不良品返品は30日間までOK。

一応ネットで評判を検索してみたけど、どうやら皆さん問題なく届いているようですが、Paypalを利用すれば、万が一商品が届かなくてもお金が戻ってくるので安心です。

運送会社は日本郵便(EMS)とDHLが選択でき、送料は倍以上違いますが、配送予定日は3~4日ほど違うだけです。ただ、本当に海外通販を何度かしている身としてはEMSが早かったことがないので懸念が残ります。

早速注文してみた――――のが2020年3月下旬。そう、新型コロナウイルスがちょうどEUで猛威を奮っている真っ最中です。

 

日本郵便配送(送料1500円ほど)で注文、到着予定は7~8日後となってました。が、結果から言うと、届いたのは26日後でした。

時系列でたどると、注文から

4日目 dive INNから発送した旨のメールが届く。
6日目 追跡サービスでオランダにあることが分かる。
21日目 追跡サービスに「Shipment received in country of destination」と追加される
ようやく日本に到着!
23日目 追跡サービスに「税関で通関手続き中」と表示。
土日を挟んでいたため、到着から翌営業日に通関手続きに入ったことになる。
24日目

速達書留で「外国から到着した郵便物の税関手続きのお知らせ」が届く。

↓こんなの。なんと速達。

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ハガキの日付は前日だったので、手続きに入ってすぐ発送された模様
差出人が沖縄地区税関。荷物は沖縄にあるようです。

すぐに輸入承認要否照会フォーム(武器類)から必要事項を送信。自分への確認メールは届かないので不安になりつつ待つが、当日夕方に経済産業省から返信が届く。「税関に電話してね」とのことだが、すでに税関は営業時間外だったため翌日電話することに。

25日目

午前中に沖縄税関に電話。世間話を織り交ぜつつ個人利用かなどの確認が完了。県内なので明日にはつくとのこと。

郵便局のEMS追跡ではまだ番号未登録状態だった。

が、その電話の3時間後、ピンポーン…ということで、なんと注文した水中銃が届きました!

 

ということで、注文から到着まで25日。 荷物が日本に着いてからは4日で手元に届きました。

実はこの後にもう一度注文したのですが、2回目は50日弱かかりました。
発送するまで1週間、日本に到着するまで1ヶ月、国内で10日ほど停滞してました。
税関手続きでも1週間以上かかりました。

1ヶ月あれば届くと思っていたのですが、どうやらそういうわけでもないようです。
急ぎの注文はできません。

 

さて、問題の中身ですが、日本で売っているものと全く同じ物でした。
梱包も頑丈にされていたので、多少投げたくらいでは壊れなさそうです。

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余談ですが、電話対応してくれた税関のおじさんが予想外に気さくでびっくり。税関というと有無を言わさず没収!というイメージ(偏見)でしたが、まったくそんなことはなく、近所のおじさんと世間話しているかのようでした。 

以上、水中銃の個人輸入でした。